【書評】「天使になった男」は恐怖に立ち向かう勇気をくれる本です!

小説

あらすじ

事業に失敗し、融資も打ち切られ、何もかも失ってしまったポールは、自身の人生に終止符を打つために、夕日を浴びた崖の上にいた。
崖から一歩踏み出したその瞬間、謎の男レイフが現れ、時間の逆再生が始まる。
ポールはもう一人の自分が経験する最悪の一日を、再びレイフと一緒に「見る」ことになる。
レイフは「今の最悪な状況は、恐怖が作り出した幻想」だと言います。
解決が困難に見える状況でも、「恐怖」に立ち向かい「問題」を客観的に捉えて行動することで、
未来を変えることができるという勇気をくれる本です!

感想

「恐怖は臆病者で、嘘つきで、牢獄で、泥棒で、人殺し。」
ポールはレイフのこの言葉を初め受け入れることができませんでした。ポールは誰も頼れない状況だから仕方ないと思っていたのです。私も最初にレイフが言う「全ての原因は恐怖にある」という考え方は、ポールと同じように受け入れられませんでした。
ただ、ポールの行動を客観的に観察してみると徐々にレイフの言う「恐怖」というものがわかるようになり、八方ふさがりだと思っていたポールの状況が、実は「ただ問題を解決する行動をとっていないだけ」ということがわかりました。
「恐怖」で作り出された幻想によって、問題を客観的に見ることができなくなり、解決策をとることができなくなっていたのです。

この本を初めて読んだのは、高校生の時でした。色々なことに悩んでいた自分にとって沢山の勇気を与えてくれた本で、弱気になる度に何度もこの本を開いたのを覚えています。
そして今、大人になった自分が読み返してみると、高校生の時とは違う印象を受けるのと同時に、
自分の根底にある「問題を客観的に見る力」はこの本によって培われたものだと気づきました。

現在悩んでいる人すべてに送りたい一冊です!

作者の歴史・性格

著者であるジョー・タイさんは、アメリカの実業家です。
日本語訳されている本としては「道をひらいた男」があります。

チャート

おすすめ

・生きる力が欲しい人
・最近上手くいかないなと感じている人
・悩みが多い人
・八方ふさがりの状況の人
・ちょっと元気が欲しい人

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