【書評】「星の王子さま」のレビュー

あらすじ

サハラ砂漠に不時着した主人公は、砂漠で不思議な男の子「星の王子さま」と出会います。
「星の王子さま」は他の惑星から来た王子さまで、
主人公が飛行機を整備している間、地球に来るまでのいろんな話をしてくれます。
王子さまは地球にくるまで、6つの星を回りいろんな大人と出会いました。
ただ、6つの星で出会った大人は王子さまにとっては「よくわからない」存在でした。
そして最後に行きついた地球で、キツネから「ならわし」を教えてもらいます。
王子さまはキツネの「ならわし」を聞き、自分の星に残してきたバラの大切さを知ります。

感想

この本は私が中学生くらいの頃に一度読んで、
内容がよくわからないまま途中で挫折してしまった本です。
再びこの本を手に取ったきっかけは「しくじり先生」で、
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが丁寧に説明しているのを聞いて、
「今なら読めるかも!」と思い、読み直しました。

「星の王子さま」は今はもう忘れてしまった子供の素直さが
とても繊細な文章で描かれています。
あらすじでも書いた通り、王子さまは地球にくるまで、6つの星で6人の大人に会います。
それぞれの星にいる大人と、私の考察は以下の通りです。

No.星にいる大人私の考察
1 王さま 狭い世界で自分が 一番偉く、自分に従うべきと思っている大人を表している
2 大物気取りの男人から称賛を浴びることを価値観としている大人を表している
3 酒びたりの男問題の本質を考えず現実あら目を反らしてしまっている大人を表している
4 実業家目の前の仕事をこなすだけで、本質を見失ってしまっている大人を表している
5 ガス灯の点灯人人に与えられた指示に従って黙々と仕事をしている大人を表している
6 地理学者大事なことを人任せにして、人を評価する大人を表している

確かに自分も上に書いたような大人の特徴はあります。
王子さまは「大人は変だ」と言っています。
私たちは子供の頃のことを忘れてしまっているし、
物事の本質も見えにくくなってしまっているなと感じました。

作者の歴史・性格

作者のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900年-1944年)さんは、フランスの作家です。
作者は操縦士でもあり、作品の中も「夜間飛行」等
自身の経験を生かした作品が多数あるようです。
現に「星の王子さま」の主人公も不時着した飛行機のパイロットでした。
作者もサハラ砂漠に不時着したことがあり、自身の経験を元に描いたとも言われているそうです。

チャート

おすすめの人

・人生に一度立ち止まった人
・子供の頃の気持ちを忘れてしまっている人

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