あらすじ
本が大好きでちょっと賢い主人公菜ノ花の友達は、
手首に傷のある高校生「南さん」と、きれいでの「アバズレさん」と、
おいしいお菓子を焼いてくれる「おばあちゃん」と、
黒い毛皮のコートを着て金色の目をした尻尾がちょっと短い友人です。
ある日、学校の授業で「幸せとは何か考える」という宿題を出された菜ノ花は、
大好きな友人達と一緒に、自分にとっての「幸せとは何なのか」を考え始めます。
両親を亡くし幸せじゃない南さんと、菜ノ花と出会い幸せを見つけたアバズレさんと、
幸せだったと言うおばあちゃん。
「幸せ」について考えながら成長していく菜ノ花と、
それぞれの過去を持ちながら「自分にとっての幸せとは何か」を見つけた友人達の
ちょっと不思議なお話が描かれています。
あらすじだけ見ると一見重い小説に感じるかもしれませんが、
住野よるさんの文章はとても繊細で、クスっとしながら読むことができるので、
全くそんなことはありません!
前作「君の膵臓をたべたい」とはまた違った魅力のある、
住野よるさんの2作目をどうぞご堪能ください!
感想
この本を読んだ感想は「やっぱり住野よるさんの文章は繊細でとても美しい」でした。
前作「君の膵臓をたべたい」を読んだ時も、衝撃を受けたのですが、
今回も感動する程美しい文章でした。
前作と同様、手首に傷がある友人や「アバズレ」と書かれた表札のある友人など、
登場人物だけ見ると暗い本なのではないかと考えてしまいますが、
主人公の素直さと友人達とのユーモラスな会話のおかげか、
暗さを感じさせず、とてもスッキリ読むことができました。
作者の歴史・性格
著者の住野よるさんは、前作「君の膵臓をたべたい」で作家デビューを果たし、
その後この「また、同じ夢を見ていた」「よるのばけもの」等を出版しました。
小説家は裏方で目立つべきでないという思いから、
年齢や経歴など詳細なプロフィールは非公開としているそうですが、
もう少し住野よるさんについて知りたい方は、
↓の記事で住野よるさんのインタビュー記事が載っていますので、
ぜひチェックしてみてください!
チャート
おすすめの人
・幸せとは何かわからなくなってしまった人
・きれいな文章を読みたい人