こんにちは。haruhinaです。
さて、77日目に読んだ本はこちら↓
- 猫の事務所 著:宮沢賢治
- モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 著:尾原和啓
- プロフェッショナル 仕事の流儀 菊池恭二 宮大工 棟梁の器は、人生の深さ 編:茂木健一郎&NHK(プロフェッショナル)制作班
本の感想
猫の事務所
軽便鉄道の停車場の近くに、猫の歴史と地理を調べる「猫の第6事務所」がありました。その事務所には、大きな黒猫の事務長と、白猫・虎猫・三毛猫・かま猫という4匹の書記がいました。かま猫は、事務長以外の猫たちから嫌われていました。
ある日、かま猫が風邪をひいて仕事を休んだ時、書記猫たちは事務長に「かま猫が事務長の座を狙っている」と嘘をつきます。次の日、かま猫が元気になって仕事に行くと、嘘を信じた事務長から仕事を取り上げられてしまいます。
泣いているかま猫を他所に、楽しそうに仕事をしている猫たちの様子を見た獅子は、事務所の廃止を命じるのでした。
この小説は、「注文の多い料理店」や「雨ニモ負ケズ」など、学校の教科書にも取り上げられている有名な作家、宮沢賢治の作品です。
この作品で描かれている話は、私たちの日常でも出会う光景だと思います。ただ、人間で描くと暗くなりがちな話を、猫にすることで少しポップな印象を受けるところが面白いと思いました。
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書
本書は、「乾けない世代」の私たちが、モチベーションを理解し、扱うための方法が書かれた本です。
この本では、時代が「お金を稼ぐこと」「良い車に乗ること」といった、「達成」や「快楽」をモチベーションにしている世代から、「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」を重視する世代に変化したと書かれていました。
この本に書かれていた通り、私が以前勤めていた会社では、まさに「達成」「快楽」をモチベーションに仕事をしている方が多く、そこにモチベーションを感じない自分を、私は「感情の欠如した、劣った人間」だと思っていました。
しかし、この本を読んで、「モチベーションも時代と共に変わっている」ということを知り、目からウロコが落ちました。私は無意識に、「モチベーション=達成・快楽」という固定概念を持っていたんだと思います。
先日読んだ、落合陽一さんの「働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~(小学館新書)」でも、システムを「使う」側の人間になるためには、強いモチベーション必要と書かれていました。
思考停止して「自分にはモチベーションがない」と諦めるのは終わりにして、モチベーションを味方につけて、人生を楽しみたいと思いました。
プロフェッショナル 仕事の流儀 菊池恭二 宮大工 棟梁の器は、人生の深さ
テレビ番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送された内容を本にしたものでした。今回読んだのは、「宮大工・菊池恭二さん」の仕事の流儀です。
私が印象に残ったのは、作業場の火災により、6700万円分もの木材が焼けてしまうという事件が起こった時の話です。菊池さんは、その時抱えていた工事の依頼主に、「仕事を続けさせて欲しい」と頼んだ時の心境を、以下のように話していました。
相手も目を読んでくるでしょうし、自分としても、目が生きていなければ信頼のおける言葉を発することはできないという気がします。
引用:茂木健一郎&NHK(プロフェッショナル)制作班[編] 『プロフェッショナル 仕事の流儀 菊池恭二 宮大工 棟梁の器は、人生の深さ』 NHK出版 2013
この「生きた目」という言葉がとても印象的で、自分も、せめて目だけでも「生きた」状態でいたいと感じました。
では、今日も3冊頑張ります!