【61日目】覚悟

日記

こんにちは。haruhinaです。

さて、61日目に読んだ本はこちら↓

  • 檸檬 著:梶井基次郎
  • プロフェッショナル 仕事の流儀 長崎尚志 漫画編集者・原作者 愛と覚悟のヒットメーカー 編:茂木健一郎&NHK(プロフェッショナル)制作班
  • 「覚悟思考」が結果を出す 著:三﨑和雄

本の感想

檸檬

あらすじ

焦燥や嫌悪のような、えたいの知れない不吉な塊が私の心をおさえつけていた。

音楽も、以前のように、美しいと感じなくなってしまったし、以前好きだった丸善も、重苦しい場所に変わってしまった。

ある日私は、お気に入りの八百屋で檸檬を買う。私は、檸檬の単純な色も、形も、香りも、重さも好きだった。その檸檬をポケットに入れて、丸善に向かう。

以前私をひきつけたが画本を手に取ったが、憂鬱になるだけだった。そこで、私はあるたくらみを思いつく。積みあがった画本の上に檸檬を置き、何食わぬ顔をして外に出た。そして、画本の上に置いた、黄金色に輝く恐ろしい爆弾が大爆発するのを想像しながら、京極を下って行った。

本書は、梶井基次郎の代表的な短編小説で、高校の教科書にも掲載されるほど有名な作品です。高校で習ったはずなのですが、内容は全く記憶に残っていなかったので、今回もう一度新鮮な気持ちで読みました。

1度目読んだ時には、何が書かれているか理解できませんでしたが、日記を書くにあたり主人公の置かれている状況や、過去と現在の対比をまとめてみたところ、小説の実態が徐々に見えてきました。

考察するに、主人公が檸檬に惹かれる理由は、単純な形と色をもつ檸檬が、複雑に悩む「私」の心と真逆のモノだったからではないかと思います。元々、画本や音楽のように複雑なものを楽しんでいた「私」は、「不吉な塊」によって複雑なものを寄せ付けなくなり、単純なものに惹かれているのだと考えました。

本書を読んで、「檸檬」という見慣れた果物が、違う表情を見せてくれることが面白かったです。

プロフェッショナル 仕事の流儀 長崎尚志 漫画編集者・原作者 愛と覚悟のヒットメーカー

テレビ番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送された内容を本にしたものでした。今回読んだのは、「漫画編集者・原作者の長崎尚志さん」の仕事の流儀です。

長崎さんは、「20世紀少年」や「MONSTER」で有名な浦沢直樹さんと、20年以上仕事を共にしてきた編集者です。

ゼロから作品をつくり上げるとき、長崎さんが大切にしている流儀は以下です。

「最初は、世界で二人しかこの漫画を愛していないんです。それでもやりきろうという覚悟がないとできないんです」

引用:茂木健一郎&NHK(プロフェッショナル)制作班[編] 『プロフェッショナル 仕事の流儀 長崎尚志 漫画編集者・原作者 愛と覚悟のヒットメーカー』 NHK出版 2013

つまり、「愛と覚悟で漫画をつくる」という流儀です。この流儀の「愛」は、恩師・林洋一郎さんの流儀でもありました。

林さんは、「釣りバカ日誌」などの名作を立ち上げてきた名編集者でした。その林さんから教わったことが、「漫画を尊敬しろ」ということだそうです。これが、長崎さんの漫画をつくる流儀である「愛」に繋がっています。

「愛」も「覚悟」も言葉にするのは簡単ですが、実践するのはなかなか難しいことです。経験を重ねて、磨いていきたいなと感じました。

「覚悟思考」が結果を出す

本書は、元PRIDEウェルター級チャンピオン・三﨑和雄さんの自叙伝です。また、三﨑さんと交友関係者である、「長渕剛さん、般若さん、AK-69さん、井岡一翔さん、デービット・ホルトンさん、行徳哲男さん」の6名から見た、三﨑さんについての証言も書かれています。

私は『プロフェッショナル 仕事の流儀 長崎尚志 漫画編集者・原作者 愛と覚悟のヒットメーカー』を読んで、「どうすれば”覚悟”ってできるんだろう?」という軽い気持ちで、タイトルに「覚悟」と書かれている本書を手に取りました。

しかし、本書を通して「三﨑和雄さん」という人に触れ、自分の漠然と抱いていた「覚悟」と三﨑さんの言う「覚悟」の隔たりに、ショックを受けました。まさに、雷に打たれたような衝撃でした。

本書は、三﨑さんの人生を「戦う覚悟」「カタチを作る覚悟」「命を賭ける覚悟」など、10章の覚悟で区切って描かれています。これまでの人生で「覚悟」とは程遠い人生を送ってきた私には、全て参考になる生き方でした。

そして覚悟と共に感銘を受けたのが「言葉と感性」です。覚悟を決めて生きてきた方の言葉や感性は、今の私では理解できないような、研ぎ澄まされたものを感じ、純粋に感動しました。

まずは、「逃げずに戦う覚悟」を持つところから始めてみます

では、今日も頑張ります!

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