こんにちは。haruhinaです。
さて、55日目に読んだ本はこちら↓
- 夢十夜 著:夏目漱石
- お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ 著:糸井重里、邱永漢
- 『風立ちぬ』を語る 宮崎駿とスタジオジブリ、 その軌跡と未来 著:岡田斗司夫FREEex
本の感想
夢十夜
題名が「夢十夜」であること、第一夜・第二夜・第三夜・第五夜が「こんな夢を見た。」と始まっていることから、夏目漱石の夢を描いた短編小説だと考えられます。
本書は、3~4ページの短編が十話掲載されたもので、それぞれ全く別のシチュエーションで話が描かれています。
私は本書を読んで「死」という言葉が浮かびました。
第八夜以外は全ての話で主人公の近くに「死」というものが存在し、例えば、第一夜では愛する人の「死」を、第二夜ではプライドを守るための「死」といったように、「死」を様々な側面から描いています。
お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ
お金の神様と言われる邱永漢さんと、ほぼ日刊イトイ新聞の運営者である糸井重里さんが、「お金」を軸に対談した内容が書かれたものでした。
本書では、ノウハウ本に書かれているような「お金を稼ぐためのテクニック」ではなく、お二人の実体験から得た「お金や生き方に対する学び」が語られており、読んでいて感銘を受ける部分がいくつもありました。
例えば、本文中で邱さんが以下のように語られている箇所があります。
素人だったら、玄人の人と競争して勝つためには工夫をしなければいけないから、結果としてそれが勝ちにつながるんだと思います。
引用:糸井重里、邱永漢[著] 『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』 株式会社PHP研究所 2015
邱さんは、仕事をする時に「絶対に素人でやろう」と思っているそうです。たとえ慣れた仕事でも「自分は素人」という姿勢で工夫を怠らない。純粋にかっこいいですね。
お二人の対談を聞いていて、自分が物事を考える時には、こんな考え方をできるような生き方をしたいなと感じました。
『風立ちぬ』を語る 宮崎駿とスタジオジブリ、 その軌跡と未来
本書は、『風立ちぬ』を岡田斗司夫さん目線で分析し、解説しているものでした。
「風立ちぬ」はこれまで映画館とテレビで2度拝見したことがあります。その2度とも、「何だかわからないけれど、素晴らしい」と感動しましたが、正直「何が素晴らしいのか」はわかりませんでした。
私が唯一言葉で表現できた感情は、「何もかも劣っているはずの日本で、きれいで無駄のない飛行機を作り上げた二郎はすごい」くらいでしたが、まったく見当違いでした。
本書では、二郎を「きれいなものにしか興味がない人」と分析し、それがわかるシーンを紹介しています。また、「火垂るの墓」など別作品なども使いながら「風立ちぬ」を深堀し、分析されていました。
岡田斗司夫さんは、アニメーターでなければ気づかない視点や、宮崎駿さんを研究しつくさないと出てこない視点から、わかりやすく解説をされているので、「風立ちぬ」をもっと楽しみたい方は、是非読んでみてください!
「お金は怖い」を分解して考える
「お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ」の冒頭で、糸井さんが「お金は怖い」と書かれているのを見て、自分の中にも同じ感情が眠っていたことに気づきました。
そこで、なぜ「お金は怖い」と考えているのか、なぜなぜ分析をしてみたところ、自分が「お金を欲の象徴」と考えて部分があるという事に気づきました。欲は汚くて、コントロールできないと怖いものだという考えから、「つまりお金も怖い」と考えていたんだと思います。
いくら本で「お金は、ただの道具」と勉強しても、しっかり内観して本心でどう思っているか知らないことには、意識を変えることはできないものですね。
では、今日も3冊頑張ります!