こんにちは。haruhinaです。
さて、54日目に読んだ本はこちら↓
- 河童 著:芥川龍之介
- 「なるほど!」とわかる マンガはじめての心理学 著:ゆうきゆう、マンガ:すぎやまえみこ
- 承認欲求に気づけば自由になる 著:田町ジロー
本の感想
河童
この物語は、精神病院に入院している主人公・第二十三号の話を聞いて筆記したという形で進められています。
ある日、主人公が山を登っていると、1匹の河童に出会います。逃げる河童の後を追いかけているうちに迷い込んだのは、河童の国でした。
河童の国では、人間社会と価値観が全く異なっています。
例えば、お産の時は、胎児に生まれてくるか選択させたり、職工屠殺法という法律があり、失業した職人は殺されて食料になるという人間の世界では考えられないような習慣があります。
様々な河童と出会い、河童の価値観を知った主人公でしたが、やがて人間の国に戻りたくなり人間の国に帰ります。
しかし、人間の国に帰った1年後、主人公は事業に失敗してしまい、再び河童の国に「帰りたい」と思い始めます。
主人公は、河童の国に帰ろうとしたところを巡査につかまり、精神病院に入れられてしまいます。河童の国に帰ることを望む主人公の元には、河童たちが水道の鉄管を抜けて見舞いにくるのでした。
この小説は、芥川龍之介の晩年に書かれたもので、芥川龍之介の代表作ともいわれています。
読み終わった後、とても不思議な気持ちになる作品でした。人間と、全く逆の価値観を持つ河童の世界が、実は真理のように感じて、何が正しいのか分からなくなる感覚を受けました。
「なるほど!」とわかる マンガはじめての心理学
本書は、テーマとテーマに対する解説を「マンガ+文」を使って解説していました。テーマは、例えば「行列店に行きたくなる」といったように日常的なテーマが取り上げられていて、心理学に興味がない人でも、雑学書のように楽しめる内容でした。
この本で特に印象に残った内容は、「怒られた時に傷ついた素振りをするのは逆効果」だという事です。「自責の念による反応増幅仮説」つまり、自分が傷つけた相手が、傷ついた素振りを見せると、その相手に対する嫌悪感を増幅させてしまうらしいです。傷ついた素振り・・・意識して気をつけようと思います。
承認欲求に気づけば自由になる
「人に受け入れてもらえない」という前提が強い人ほど、承認欲求は強くなる。その根底には、他者に対する不信感があるとのことでした。
本書では、承認欲求が強い人間が、承認欲求を満たすために、どのように考え・振舞うか、実体験をもとに紹介されていて、自分の状態にピッタリ当てはまっていました。
本書では承認欲求から自由になる方法として、「承認欲求を持っていることに気づく」ことを紹介していました。気づいて意識することで、徐々に承認欲求から解放されるとのことです。
承認欲求は、人間の本能として無くしてはいけないものなので、上手くコントロールする方法を身につけなければいけないと感じました。
では、今日も3冊頑張ります!